羽田鉄筋のよもやま話~雑学講座10~

羽田鉄筋のよもやま話~雑学講座10~

皆さんこんにちは!
羽田鉄筋工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~育成~

ということで、今回は、鉄筋工事における人材育成の課題と実践事例、これからの方向性について、現場の声を交えて深く解説していきます♪

 

技術継承と人手不足時代の人材育成とは?

こんにちは。私たちは、住宅やビル、公共施設、土木構造物などの現場で、鉄筋工事を専門に行っている施工業者です。

建設業界が今直面している最大の課題それは「人手不足と技術継承」。
中でも、鉄筋工事のような構造の根幹を支える仕事は、高い専門性と体力・安全意識・図面理解力を求められる職種のため、若手の参入が極端に少なくなっています。


鉄筋工事における人手不足の現状


■ 有資格者・熟練工の高齢化

  • 鉄筋技能士1級・2級を持つ職人の多くが50代後半以上

  • 「ベテラン頼み」の構造が続いており、次世代の担い手が不足

📉 厚生労働省の調査では、鉄筋業界の新規入職者は10年前の半数以下とも言われています。


■ 若手の定着率の低さ

  • 「体力的にきつい」

  • 「危険が多い」

  • 「給与体系が不透明」

  • 「成長が見えない」

💬 「一人前になる前に辞めてしまう」――それが多くの企業の悩みです。


■ 外国人技能実習生への依存

  • 技能実習生・特定技能人材の導入は進んでいるが、
    言語・文化・技術の壁があり、定着率に課題

🌐 技能実習から特定技能への移行支援、教育体制の整備が求められています。


鉄筋工事の人材育成で必要な3つの視点


✅ ① 技術の“見える化”=マニュアルとスキル評価制度

従来の「背中を見て覚える」スタイルでは、若手の不安は解消できません。

▶︎ 必要なのは

  • 写真付き・動画付きの配筋マニュアル

  • 図面の読み方/結束の方法/スペーサーの使い方 など

  • 技能レベルを段階評価する「社内資格制度」の導入

📋 「何ができれば一人前か」が明確になることで、目標設定とやる気が変わります。


✅ ② 教える力の育成=“現場指導員”の存在

技能を持った職人が「教えるのが得意」とは限りません。

  • OJT(現場教育)を担うリーダークラスへの指導法研修

  • 怒鳴らず・見守り・褒める“育てる文化”の醸成

  • チームでの教育ローテーション制度

👷‍♂️ 「育てる職人を育てる」ことが、長期的な組織力強化に繋がります。


✅ ③ 長く働ける環境づくり=安心と将来設計

  • 固定給・昇給制度・家族手当など給与の安定化

  • 資格取得支援(技能講習・学科対策)

  • 安全研修や労災補償の整備

  • 独立支援・職長研修などキャリアパスの明示

📌 「ここで働き続けたい」と思える安心感と成長の道筋が、人を育てる土台です。


成功事例から学ぶ鉄筋工の人材育成術


◆ 事例①:評価制度で定着率アップ

ある中堅鉄筋業者では、以下を導入

  • 作業の達成度を毎月評価

  • スキルアップごとに5000円ずつ昇給

  • 年2回の面談でフィードバック

📈 結果:若手社員の1年後定着率が65% → 88%に向上


◆ 事例②:ベトナム実習生に“動画教育”を導入

  • 図面の読み方や配筋方法を母国語字幕付きで解説

  • スマートフォンでいつでも視聴可能

  • 現場の実習生からの「分かりやすい」と好評

🌏 外国人材にも教育の見える化が有効です。


鉄筋工事の未来を支える“3つの変革”

項目 変革の方向性
技術 IT活用(デジタル図面・施工管理アプリ)で若手も入りやすく
教育 属人的ではない仕組み化・見える化を強化
組織 年齢・国籍・経験を超えた多様な人材チームの構築へ

“技術は人がつくる、人は文化がつくる”

鉄筋工事は建物の「骨」をつくる仕事。
そしてそれを支えているのは、一人ひとりの職人たちの技術と誇りです。

  • 見えないところを正確に

  • 危険を未然に防ぎ

  • 後工程にバトンをつなぐ

そのすべてを支えるのが、「人を育てるという文化」です。

育成はコストではなく投資
未来をつくるために、今こそ“人材育成”に力を入れていきましょう。

 

羽田鉄筋では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!